マンガに影響されすぎだろ、ってのはさておき。
1 | サルでも描けるまんが教室 相原コージ・竹熊健太郎 | 相原・竹熊のバカ2人組がマンガ界でのし上がっていく過程を描いた怪作。題名に反して内容はギャグマンガなのだが、影響を受けたとしか思えない漫画家も多い。 とんち番長や「ちんぴょろすぽーん」などが日本中で局所的に流行していたと思われる。 |
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2 | 究極超人あ〜る ゆうきまさみ | アンドロイドのあ〜る君が春風高校で引き起こすドタバタ劇。 なぜか同年代の理系の学生は大半が読んでいたような気がする。 高校に行ったらこんな学校生活が待っているのかと妄想していたが、んなわきゃなかった。 |
3 | ドラえもん 藤子・F・不二雄 | 説明不要の国民的マンガ、ドラえもんだが、単行本を読んでいない人が案外多い。 6巻の最後、ドラえもんが未来に帰る話で何度泣いたことか。 |
4 | サンクチュアリ 作・史村翔/画・池上遼一 | カンボジアで生死をともにした盟友、北条と浅見が、ヤクザの組長と国会議員となって腐った日本をひっくり返す。 政界のドン伊佐岡の存在感がデカイ。北条の兄貴分の渡海をはじめ他の脇役も魅力的。 |
5 | 銃夢 木城ゆきと | サイボーグ技術の発達した未来世界で、 記憶を失った少女ガリィは、唯一覚えている格闘術を頼りに人間的に成長していく。 自分探しという昔ながらのテーマを軸に、 一般人にもSFの世界を垣間見せてくれる佳作。 |
マンガが大昔よりは市民権を得た感があるとはいえ、 人格形成なんて言葉と一緒に使うにはまだ抵抗を感じる人が多いのではないだろうか。 だが実際のところ、マンガと共に育った世代ならば 影響を受けたマンガが一つや二つはあるはずだ。
筆者もそんな一人で、テレビよりはマシだと考えたのか 小さい頃から親に漫画を買い与えられていたこと、 また従兄弟のお兄さんがいらなくなったマンガを定期的にもらっていた (あるいは叔母さんが従兄弟には「捨てたよ」といって送ってくれていたのか) ということもあり、かなり昔から大量のマンガを読んでいると思う。 年齢のわりには古いマンガを読んでいるのもそういった影響があるだろう。
小学生のうちに読んだマンガの中で印象に残っているものを考えてみると、 どうも現在の嗜好に近いラインナップで、やはり小さい頃の影響は大きいようだ。 以下にそのリストを示す。 『瑪羅門の家族』を与えたからといって殺人者になることは無いと筆者は思うが、 子供に読ませるマンガは意図を持って選ぶべきなのかもしれない。
1位にランクした『サルまん』はスピリッツ黄金時代を支えたマンガの一つだったと思うが、 リアルタイムで読んでいた中学生の頃よりも、 マニア度が増した今読む方が面白いという、 噛めば噛むほど味のするスルメのようなマンガだと思う。 筆者のマンガ人生を支えるバイブル的な本だといえる。
その他のマンガもかなり影響は大きいように思う。 次点候補を挙げるとすれば『キャプテン』『ZERO』あたりだろうか。 昔読んだマンガの印象が強いことに自分でも驚く一方で、 『ドラゴンボール』『キャプテン翼』あたりはそれほど印象に無いんだよね…。 なんでだろ?
$Date: 2004-01-20 18:10:20 $